Aug 27, 2011

小説『下町ロケット』


芥川賞とか直木賞とか、あまり関心がない僕ですが
今年の直木賞受賞作品『下町ロケット』は
タイトルに引きつけられて読んでしまいました。

ひとことで言えば、企業小説。

東京都大田区にある町工場(中小企業)が
大口取引先に契約を切られたり
銀行からの貸付を断られて資金繰りに窮したり
大手企業から特許侵害で訴えられたりと
これでもかというくらい次から次へとトラブルに巻き込まれます。

読んでいて、なんて世間は理不尽な事ばかりなんだと、憤ってしまいます。

そんな中、この町工場が国産ロケットに欠かせない会社へと
成長していく姿は見ていて、すがすがしい。

「夢では食べていけない」と、よく言われますが
やっぱりいつでも夢は持ち続けたいもんです。
『下町ロケット』を読んで、そう思いました。

ちなみに装丁画は、木内達朗氏。